人生の栞Shiori
「お」は、どこへいく?
Boumori (住職の連れ合い)がPTAの研修会での講演の内容を聞かせてくれました。
「現代の若い世代で、包丁のない家庭が増えている…」とのこと。
その理由は、インスタント、冷凍、レトルトの食品には、包丁は不要。ハサミひとつがあればいい…から。
だから、現代は 「おふくろの味」から「お」が消えて、「ふくろ(=パック)の味」になってしまったといいます。(ココまでの話は、私も知っていました)
では、その「お」はどこへ行ったのか?
なんと「しつけ」の上にくっついて、「おしつけ」になっているといいます。これには、まいりました。
「子どものため」と言いながら、「親の思い通り」を願っていた自分と重なってしまいます。
さて、蛇足ながら、日本の奥さま方、ご主人に
「あなた、おビール 飲む?」
などと言わないで下さいね。これは、誤った日本語です。
基本的に外来語(カタカタの単語)に、「お」の字はつけません。
だって、おピーマン・おトマト・おキャベツなんて 言わないですよね。
ビールには「お」をつけて、ご主人には「飲む」か?と「お」なしで尋ねて…、
ん~、どっちが大切なんでしょう?
今晩からは、
「あなた、ビール お飲みになる?」
でお願いします。