報恩講法要houonkou
■ 意 義
西楽寺の報恩講は、毎年 10月27日~28日に 営まれる、文字通り年間の最大・最重要行事です。
ですから、本堂のお荘厳(おかざり)も座敷の床も、精進のおとき(膳)も 一年中でもっとも 「本格的」「大規模」なものとなります。
今回は、本堂での法要・荘厳を中心に 写真でご紹介します。(おとき は、カメラマンが 食べるのに夢中で、取り忘れてしまいました)
※「報恩講」については、仏事のイロハ をご覧下さい。
■内陣のお荘厳(おかざり)
= 御本尊前と左右の脇壇には、お供物と共に 五葉の松の立華が供えられます =
御代前本尊左脇壇 如信上人・覚如上人 連座御影と蓮如上人 の御影の双幅を奉懸 | ご本尊須弥壇の荘厳 | 親鸞聖人 |
■有縁寺院ご法中にご出仕による法要
御代前結衆 | 導師登礼盤 | 祖師前結衆 |
有縁の23ヶ寺の僧侶方が、最上級の礼装第一種(七条袈裟・色衣・切袴)にてご出仕下さいます。
下のような本願寺勤行集の作法に準じた法要が執り行われ、第1日逮夜法要と第2日満日中法要では、諸僧が御本尊の周りを歩む「行道(ぎょうどう)」があります。
※上の写真は、満日中法要(住職が導師をつとめます)の様子です。
▼第1日
《日中法要》 大師影供作法(依用)
《逮夜法要》 無量寿経作法(依用)
《 夜 座 》 御伝抄拝読
▼第2日
《晨朝法要》 往生礼讃(初夜偈)
《日中法要》 讃弥陀偈作法(依用)
《満日中法要》 観無量寿経作法
■余間のお荘厳
左余間 親鸞聖人の御絵伝 (4幅)を奉懸 | 内陣正面 (右脇から) | 右余間 (中央)十字名号(法如上人筆) (右)聖徳太子 (左)七高僧御影 |
■参詣のみなさん
近隣のご門徒・信徒のみなさま、ようこそ お参り下さいました。報恩講では、御講師も県外からお招きして、遇い難いご縁を頂戴します。
過疎で人口が3分の1になった状態で、これだけの方々がお参り下さるのは、よろこぶべきだ…とおっしゃる方もありますが、やはり絶対数が減るのは心淋しいものです。でも、「今年初めてお参りした」というお方が5人いらしたのは、嬉しいことです。毎年5人ずつ増えたらいいな…。
■お供物
御本尊須弥壇のお供物
餅、落雁、果物のほか、従来の団子盛に代えて、西楽寺オリジナル「飴盛り」(←雨漏りではありません)もあります。飴盛りは、当番地区のご門徒(男性)が、根気よく盛って下さいます。報恩講が終われば、みなさまへ 「おさがり」としてお配りします。
■夜席=御伝抄拝読
報恩講第1日の夜は、御伝抄(もしくは御俗姓)の拝読があります。その後、ご法話を1席お聴聞します。
※右の写真は、平成12年の報恩講にて、山口県教専寺住職(高橋隆真=ONSAIの叔父)による御俗姓拝読。
画面が暗いのは、外陣の電灯を消しているためです。
このほか、
前もっての準備(幕張り、清掃、おときの仕込み、お供物の盛りつけ)や当日の帳場、おときの賄い、本堂係やご講師・法中の接待等、たくさんの皆さまのお手伝いによって、年中の最大行事である報恩講が営まれています。
今回は その写真がありませんが、今度の報恩講には取材できるかと思いますm(__)m