分骨(京都・東京)bunkotu
京都へ分骨?
「京都へ納骨した…」とか、「オオタニサンにお参りした」などと聞きますが、何のことですか?
そんなおたずねをいただくことがあります。
「オオタニサン」とは、京都東山五条にある大谷本廟(おおたに・ほんびょう)のことで、ご門徒さんが長い間 そんなふうに呼び親しんできました。
「京都へ納骨」とは、その大谷本廟に納骨(分骨)することです。
ここでは、その大谷本廟についてご案内します。
大谷本廟 (おおたに・ほんびょう)
大谷本廟は、私たち浄土真宗の宗祖親鸞聖人のご廟所(墓所)です。
通称を「西大谷」ともいい、ここが本願寺の起源とされています。
※これに対して、「東大谷」とは大谷派(東本願寺)の大谷祖廟(東山区円山公園南)を言います。
親鸞聖人を慕う門信徒にとって、その由緒に基づき、納骨・永代経・墓参などをご縁として、おみのりを聴聞する場となっています。
詳しくは、
◆大谷本廟ホームページのご案内をご覧下さい。(参拝・納骨・交通案内等あり)
大谷本廟への納骨について
大谷本廟のHP上をごらんいただければ、詳しくわかりますので、ここではその概略をご案内します。
次のとおり、大谷本廟への納骨方法は、3つがあります。
①祖壇納骨
親鸞聖人の墓所(明著堂の祖壇)への納骨。
この場合、一旦納骨されたお骨は出骨することができません。
②無量寿堂納骨
寺院・団体・個人名義で、区画をもつことのできる大谷本廟内にある納骨堂(無量寿堂)への納骨。
西楽寺も、門信徒一同で1区画を有し、西楽寺にご縁のある方なら、どなたでも納骨(分骨)できます。
個人で1区画を持たれているご門徒さんもあります。
③墓地納骨
大谷本廟内にある大谷墓地への納骨(墓地使用者のみ)です。
※ふつう、「大谷さんに納骨」という場合は、②または①のことをいわれるようです。
西楽寺の無量寿堂区画について
西楽寺では、大谷本廟・第一無量寿堂内に、1区画を使用し、門信徒のみなさまの浄財で維持しています。
場所は、
第一無量寿堂 5階 ゐー6号
(名義 山陰教区大田西組西楽寺)
です。
これは、西楽寺にご縁のある方なら、どなたでも納骨(分骨)できます。(ただし、住職の署名・捺印がなされた納骨届が必要)
ご希望の方は、直接 西楽寺までおたずね下さい。
※西楽寺以外のお寺にご縁のある方は、それぞれの所属寺へおたずねされたら、よいでしょう。
大谷本廟納骨の意義
浄土真宗のご門徒は親鸞聖人を慕い、各家のお墓とは別に、遺骨の一部を大谷本廟に納めることがあります。
これは、京都に分骨することにより、私たちとご本山とのご縁を深め、お念仏のみ教えとの出会いの機会が増えることとなります。
また、京都という場所柄、ふるさとのお墓参りがなかなか出来ない方々にとても喜ばれています。
特に、京阪神在住のご門徒は、「第2のふるさとのお墓」として大谷本廟へ命日やお彼岸などに随時お参りされています。
関東方面在住のご門徒の中には、出張の合間に立ち寄り、お参りされる場合もあるようです。もちろん島根の皆さんにとっても、本願寺参拝のよい機縁となっています。
(参考) お墓 「分骨は身を裂く…?」
大谷本廟で わが家の仏事
大谷本廟では、礼拝堂や仏間(無量寿堂六階)を借用して、ご自分の家の法事などの仏事を行うことが出来ます。
西楽寺でも、京阪神方面在住のご門徒などが、年回法要などに利用されています。その主な理由は、次のような点にあるようです。
■京都ならば、全国に離れている兄弟親戚が 集まりやすい。
■自宅と異なり、大谷本廟ならば 収容人数も気にならない。
■仏事のあと、無量寿堂で 墓参ができる。
今では、家族(大阪)・兄弟(東京・九州から新幹線)・親戚と住職(島根)が大谷本廟(京都)に集まって、法事をおつとめする…ということも 珍しくなくなりました。
詳しくは、大谷本廟のホームページをご覧ください。
※西楽寺からも 取次ぎいたします