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永代経懇志eitaikyou

さきに生れんものは 後を導き、のちに生れんものは前を訪え

永代経とは…

お経の名前ではなく、先達から連綿と受け継がれたみ教えを、さらに後の世の代々まで伝えていくこと、つまり、「永代に渡って、真実の教え(経)が伝えられていくこと」 をいいます。

そして、そのみ教えが伝えられていく場としての本堂等の整備や仏具・法具・備品等の購入・修復をするために寄せられたご懇念を 「永代経懇志」 と称しています。

永代供養について

一般にいう供養は、「追善供養(ついぜん)」の意味で、亡き方が迷っていないかと心配して、こちらから善を追加して届けて「仏さまになる(成仏)」ことを願うことです。

しかし、この私には亡き方の行方を案じ心配するほどの確かさはありません。そのことを私以上に見抜いた上で、この私を「仏さまにしてくださる」のは、阿弥陀さまのお仕事です。

つまり、亡き方も私もすでに阿弥陀さまの光のなかにつつまれいるのですから、「追善供養」ではなく、阿弥陀さまのおはらきをお讃えする「讃嘆供養(さんだんくよう)」です。

ですから、永代供養とは 亡き人のいのちのご縁で、生きている私が阿弥陀さまのおすくいの中にあることを知らされ、そのよろこびを永代に受け伝えていくことといえるでしょう。

→ 仏事のイロハ> 仏事のこころ もご覧ください

永代経懇志のこころ

今日の私たちが雨露をしのいで尊い仏縁にあうことができますのも、本堂などの伽藍や仏具をはじめ、照明器具・暖房器具・畳などに至るまで、すべての先達の 「仏法ひろまれ、世の中安穏なれ」 というご懇念(永代経懇志)のたまものであるといえます。

次代の子や孫に念仏の み教えを伝え届けてゆく…という故人の願いを受けて、この私もまた、その志に沿わせていただく。これが 「永代経懇志」のこころです。

いつ納めるものか

一般には、葬儀後四十九日までの間に進納される場合が多いようですが、年回法要などに合わせて納められる場合もあります。名目は、 「縁・釋〇〇」 「縁・〇〇△△回忌」、「縁・故〇〇〇〇」あるいは 「縁・〇〇家先祖代々」 などという形で進納します。

永代経法要

西楽寺では、そのご懇念に沿って、仏具の新調・修復や、堂内設備の整備をすすめ、毎朝の勤行、そして毎年3月には、先達の遺徳を偲び、門信徒総追悼法要としての 永代経法要 を厳修させていただいております。

今、先達の願いを受け止め、わが身がまず、仏法聴聞させていだき、念仏の声を子や孫へ伝えていくことこそ、願われた私たちの歩むべき道といえましょう。

さまざまなご縁で

永代経懇志は、
結婚や新入学・就職・退職等の祝い事に際して「よろこびのおすそ分け」として 「ニコニコ懇志」やお寺の施設利用などに際しての 「お寺維持協力金」という形でご進納される場合もあります。

どうぞ ご縁がございましたら、永代に連なる大いなる法流の中に、ご懇念をお運び賜りますと この上なく有難く存じます。 合 掌

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