JIIN'SつれづれBlog
どちらかが死ぬまで…
車で25分ほどの山あいにあるK町S寺さま報恩講。
初めてお取次させていただいた11年前から、毎年同じ日にご縁を賜ります。
S寺ご住職さまは、例年 最後のご挨拶と共に「来年もよろしく」と一年更新で次のご縁をご下命くださいます。
ところが、今年の春先、別のお寺様から来年のS字様報恩講と同日にお取次のご案内をいただきました。
当然、S寺さまからはまだご依頼されていない(一年更新)ので、「来年のその日は先約があります」とも言えず、ちょっと躊躇しつつも結局、そのお寺さまのご縁をお引き受けしました。
そして今日がS寺さま報恩講。
法座後にご住職は、型のごとく「来年もよろしく」とご依頼くださいましたので、上のような事情を申し上げお詫びいたしました。
すると、ご住職の口から出た言葉。
「そうですか。残念ですが来年のことは、承知しました。
では、再来年の報恩講からは、(私があなたか)どちらかが死ぬまで毎年お願いします。」
「あはは…。承知いたしました。では、(並んで座っておられた)坊守さん、どっちが先か、しっかり見届けてくださいよ。」
とお受けいたしました。
冗談を交えてお応えしましたが、帰路の車中で ご住職の朴訥でおだやかな声を思い出して、なんだか勿体なく、ジワッと込み上げるものがありました。
ようこそ。ようこそ。
ありがとうございます。
※ 毎年 頂戴する すべて地元産の手打ちそばは 絶品です。私はお替り5杯でした^^;