JIIN'SつれづれBlog
せめてご本尊さまだけでも
西楽寺では、ふるさとを離れて関西方面など県外へ移っていかれたご門徒が多くあります。
ところが、移転先は都会地ですから、島根にある大きな仏壇が置けるような住宅状況ではありません。
当然、コンパクトサイズの仏壇になりますから ご本尊、仏具なども小さめのものとなります。
そんな中、「せめて代々お参りしてきた島根にあるご本尊さまだけでも続けてお参りしたい…」という相談を受けました。
そこでお勧めしたのが、ご本尊の表装を仕立替えして小さめにリサイズする方法。
つまり、ご本尊さまの周り表装部分を切り詰めて、タテヨコを縮めて新しい仏壇に納まる大きさに表具替えします。
こんな感じです(画像は 私が 合成したものです)
ご本尊の裏面にある「裏書」(ご本山・西本願寺からお受けした当時のご門主のお名前と花押)も同様に表具替えすることができます。
このことは 富山の木本仏具店さんが 詳しく「ご本尊の表具直し」を掲載してくださっていましたので、紹介しておきます(下の画像をクリックすると該当ページにリンクします)
先週、下関市ほか、お隣り山口県内在住のご門徒へ「年に一度の報恩講」にお参りした時のことです。
くしくも2日目の3件の仏壇には全て、島根に居られた時の仏壇にあったご本尊さまがリサイズされて懸けられていました。
みなさん、それぞれの思いで 荘厳されていました。
山口市 N家
年配ご夫婦が 娘さんの家に同居するためにご本尊をリサイズしてお参りされてます
山口県下関市 T家
ご本尊は島根にあったものをリサイズ、両脇掛は新たにご本山から下付されたもの