阿弥陀さまのテレワーク？

ふるさとを遠く離れてお住まいのご門徒さんが島根の家(お仏壇)を手放されることとなり、「遷仏法要」のご依頼を受けました。

首都を遷すことは「遷都＝せんと」、仏さまをお遷しすることを「遷仏＝せんぶつ」と言います。

ところが、事情あってご本尊はすでに埼玉県。お仏壇は島根県の家にあると…。
とうことは、いまさら遷仏法要をおつとめしても 順番があとさきになります。

それでも、わが家とお仏壇にカタチとして御礼とお別れをしたいと言われます。

それならば…と案じた末、ここはひとつご本尊さまにテレワークしていただくことにしました。   

つまり、LINEビデオ通話を利用して埼玉県のお家にあるご本尊を

タブレットに映して島根の仏壇内に「ご安置」するというわけです。

地元のご親戚と埼玉県のご主人と共に、わが家の御本尊にお参りしつつ、住み慣れた家に御礼とお別れをさせていただくことができました。

苦肉の策とはいえ、思いのほか不自然さはなくて、こんな方法もアリかなと思いました。