四七日のたより

南無阿弥陀仏。
故人が亡くなられた日と同じ月・同じ日を祥月命日（しょうつきめいにち）、毎月のその日を月命日といいます。

命日とは、故人につけていえば、「今生のいのち（命）が終わった日」であり、「お浄土へ生まれて、限りないいのち（命）を恵まれた日」でもあります。

また、遺った我々の側でいえば、「亡き方がいのち（命）を懸けて、真実を示して下さった日」と言えるでしょう。

「今日は命日だよ。いつもよりも格別にお参りして、わが身を知れよ。」
「必ず終わる（死ぬ）いのちだよ。いつ終わるかわからないよ。代わりはきかないよ。大切に生きておくれ…」…と。

そういう意味では、命日とは、「亡き方の命懸けのメッセージをきく日」ともいえるかもしれません。とはいえ、よその家の人の命日では、そこまでの思いを寄せることができないのが私たちです。私と格別のご因縁をいただいた肉親の命日は やはり普通の日とは異なります。

月に一度（月命日）、そして年に一度（祥月命日）は、時を止め、仏前に座らせていただいて、私のいのちの行方をたずねさせていただきましょう。合 掌