住職ノートnote
厄除けに健康診断
「今年は、厄年だったので、厄除けに健康診断(人間ドック)に行ってきました・。」
これは、いわゆる「厄年」に当られた女性の言葉です。
たしかに厄年といわれる年令は、病気などになりやすいと聞いたことがあります。
しかし、それは医学的に見れば、体質が変わる時期であったり、社会的にも家庭的にも責任の大きい時期であることが大きな要因であるといわれます。
決して、ワケのわからない<厄>がついたからではないと思います。
この事実を仏教の根本原理である『因果の道理』に照らしてみるとき、このご婦人のように、厄払いよりも健康診断をうけることが本当の「厄除け」になるといえるでしょう。
大切なのは、「厄年」に振り回されるのではなく、自分(体も心も)見つめなおす節目として「厄年」をとらえていくという姿勢なのでしょう。